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1. BeerSliderとは
先日の自動カラー化AI比較の記事で使った画像比較ビューアがなかなか便利だったので、使い方をまとめてみました。
これです↓
※デフォルトからちょこっとだけアレンジしています
中央のスライダーは動かせます。
1枚の画像スペースで2枚を並べて比較できるので、見やすく、かつスペースを圧縮できます。
こちらは「BeerSlider」というJavaScriptライブラリです。
いくつか試した中で、これが一番動作が軽快な感じがしました。
スマホでも問題なく動きます。
それでは使い方を解説していきます。
2. 基本の使い方
CDNが使えるので、ファイルのダウンロードは不要です。
2-1. CSS
<HEAD>~</HEAD>内に下記のコードを追加。HTML
<link rel="stylesheet" href="https://unpkg.com/beerslider/dist/BeerSlider.css">
2-2. JS
<BODY>~</BODY>内の最後の方に下記のコードを追加。ただし、ページ内に1つだけスライダーを設置するのか、複数設置するのかで書き方が変わります。
- ページ内に1つだけスライダーを設置する場合JavaScript
<script src="https://unpkg.com/beerslider/dist/BeerSlider.js"></script> <script> new BeerSlider(document.getElementById('slider')); </script>
- ページ内に複数スライダーを設置する場合JavaScript
2行目のJQueryはhttps://releases.jquery.com/のリリース状況を見て、最新版に書き換えてください。<script src="https://unpkg.com/beerslider/dist/BeerSlider.js"></script> <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js" integrity="sha256-/JqT3SQfawRcv/BIHPThkBvs0OEvtFFmqPF/lYI/Cxo=" crossorigin="anonymous"></script> <script> $.fn.BeerSlider = function (options) { options = options || {}; return this.each(function () { new BeerSlider(this, options); }); }; $(".beer-slider").each(function (index, el) { $(el).BeerSlider({ start: $(el).data("start") }); }); </script>
2-3. HTML
<BODY>~</BODY>内で、スライダーを表示させたい箇所に下記のコードを追加。これもページ内に1つだけスライダーを設置するのか、複数設置するのかで多少書き方が変わります。
HTML
<div id="slider" class="beer-slider" data-beer-label="右側のラベルに表示させたい文言">
<img src="右側に表示させたい画像" alt="">
<div class="beer-reveal" data-beer-label="左側のラベルに表示させたい文言">
<img src="左側に表示させたい画像" alt="">
</div>
</div>
右側に表示される画像を先に設定することに注意。
右側に表示される画像の上に、左側に表示される画像が乗っているようなイメージです。
基本はこのように書き、ページ内に複数設置する場合は最初のid名(id="slider"部分)をそれぞれ自由な名前に変えます。
id名に「slider」の単語を含んでいなくても構いません。
2-4. デフォルト表示
うまくいっていれば、次のように表示されるはずです。この仮画像はPlaceholder.comを使って作成しました。
使い方は↓参照
ビフォーアフターの2つの画像は、サイズが同じになるように用意しましょう。
バラバラでも動きはしますが、下記のようになります。
左側の画像を400x300、右側の画像を500x300にしてみました。
動きますが、幅が小さい方が大きい方の画像サイズに合わせて拡大され、はみ出た部分はカットされます。
3. アレンジ
3-1. スライドの境目の初期値をずらす
デフォルトでは、スライドの境目の初期値は中央です。
これをずらすことができます。
これはHTMLタグで指定できます。
HTML
<div id="slider" class="beer-slider" data-beer-label="Red" data-start="80">
<img src="右側に表示させたい画像" alt="" />
<div class="beer-reveal" data-beer-label="Blue">
<img src="左側に表示させたい画像" alt="" />
</div>
</div>
右側の画像の表示開始位置をdata-start="xx"で設定できます。スライドの幅全体を100%として、左端からの何%のところから表示するか、という意味です。
上の例の場合は80、デフォルトでは50です。
3-2. ラベル文言変更
ラベルの文言はHTMLタグで指定します。
HTML
<div id="slider" class="beer-slider" data-beer-label="Red">
<img src="右側に表示させたい画像" alt="" />
<div class="beer-reveal" data-beer-label="Blue">
<img src="左側に表示させたい画像" alt="" />
</div>
</div>
3-3. ラベルのスタイル変更
css追加で対応します。
CSS
/* 左側のラベルスタイル */
#slider .beer-reveal:after {
color: #ffffff;
font-size: 12px;
background: hsla(0, 100%, 50%, .5);
border-radius: 50%;
}
/* 右側のラベルスタイル */
#slider:after {
color: #ffffff;
font-size: 12px;
background: hsla(240, 100%, 50%, .5);
border-radius: 50%;
}
3-4. 境目にラインを追加
css追加で対応します。
CSS
#slider .beer-reveal {
border-right: solid 2px hsla(0, 0%, 100%, .5);
}
線の太さなどはお好みで。 3-5. ハンドルのスタイル変更
色変更css追加で対応します。
CSS
/* 境目の線の色 */
#slider .beer-reveal {
border-right: solid 2px #EECB27;
}
/* ハンドルの背景色 */
#slider .beer-handle {
background: #EECB27;
}
円なし・矢印色変更
css追加で対応します。
CSS
/* デフォルト設定の消去(背景色・影を消す) */
#slider .beer-handle {
background: none;
box-shadow: none;
}
/* 左向き矢印の色 */
#slider .beer-handle:before {
color: #EECB27;
}
/* 右向き矢印の色 */
#slider .beer-handle:after {
color: #EECB27;
}
ざっとですが、こんな感じで。
4. 動作がおかしい時
さてこのBeerSlider、記事公開時は問題なく動いていましたが、一時期変な動きをしていました。
スライダーを触ると、ハンドルが左端に張り付いて、動かせなくなりました。
この事象はChromeで発生、Firefoxでは問題なし。
原因は…
CSSのappearance(-webkit-appearance / -moz-appearance)でした。
appearanceはフォームのデザインに使われるcss。
BeerSliderはinput type="range"を使ってスライドを実現しているので、この影響を受けてしまっていたようでした。
テーマに元々入っていた設定ですが、別にどうしても必要なものではないし、appearance系の設定をまるっとコメントアウト。
すると正常に表示されるようになりました。
もし同様の事象が発生している方がいたら、ご参考までに。